第5回いちごソムリエミーティング(交流会)を開催しました!

2025年12月19日(金)13:00~14:00

☆いちごソムリエ限定イベント

いちごソムリエミーティング(交流会)Vo.5 

「気候変動に伴う、栽培に関する課題や工夫について考える」オンライン交流会開催!

※いちごソムリエを取得された方が参加できるイベントです。

いちごソムリエの交流会の第5弾!

いちごソムリエ同士の交流と情報交換を目的とした会です。
今回は、30名のいちごソムリエが参加。

「全国いちご選手権」で金賞・銀賞受賞、その他にも多数受賞歴のある、埼玉県深谷市「いちご畑花園」の高荷政行会長をゲストにお招きし、12月にいちごを作ることの難しさや対策、埼玉県のいちご栽培についてお話いただきました。

《イベントスケジュール》

1.挨拶 いちご畑花園・高荷さんのご紹介

2.いちご畑花園・高荷さんのお話

3.質疑応答

4.まとめ


2.いちご畑花園・高荷さんのお話

いちごソムリエアドバイザー勝田紀久子のナビゲートで、インタビュー形式で進めました。

◎気候変動に伴う栽培の工夫や挑戦について
・育苗期における暑さ対策について
・遮光カーテンの運用方法
・水管理について
・新技術 ゼロ枚育苗について
・夜冷装置の運用
◎12月にいちごを作る難しさや対策
・近年の猛暑による花芽分化の遅れについて
・品種の特性について
・早生系の新品種について
・蜂の使い方について
◎「あまりん」について
・品種の特徴
・生産量が伸び悩んでいる理由
・「あまりん」メインの販売にすることによる影響
・「あまりん」登場前と登場後の違い
◎埼玉県のいちごについて
・「かおりん」について
・新品種「べにたま」について
・現在と昔の県産いちごの違い
・他県の新品種の動向
・これから求められる新品種の特徴

3.質疑応答
Q.花芽分化促進のために株を冷やすのは、クラウンの部分を冷やすのですか?
A.クラウン部分を冷やします。

Q.埼玉県の昔の品種「彩のかおり」は、今は栽培されていますか?
A.古い品種で、今は栽培している人はいないと思います。アイベリーの実生から選抜した品種です。

Q.冷やすだけではなかなか効果が得られていないのですが、他に何か方法があれば教えて頂きたいです。
A.温度だけでなく短日にすること。できることは限られるかもしれないですが、短日にして、ハウス内の温度管理をするなど、基本的なことにはなりますが、違ってくるのではないか。株を冷やして無理をさせると、2番が遅れます。あまり無理をさせず、あとは早生の品種を活用する。埼玉では「べにたま」が早生の品種になります。

Q.EC値の管理を知りたいです。
A.夏場は0.5〜0.6。定植後しばらくは水だけで管理し、根張りを良くする。EC値=窒素成分。上げ過ぎると根が痛むし、病気も心配です。ドロはねのないところで苗管理します。芽なし対策として水だけの状態から0.1ずつ上げます。出蕾の時には肥料が必要なので、この時期は0.9まで上げていきます。暑いと栄養成長に傾くので、春は落として0.7位で。いちごは育苗8割。そのくらい育苗が重要。うまくいけばその後の成長もうまくいく。

Q.いちごが熟すまでの積算温度は品種で違いますか
A.品種で違います。一般的には600℃と言われますが、「かおりん」は650℃位、「あまりん」は720℃位、「べにたま」は500℃位です。早生品種は積算温度が少ない傾向です。

*今回、自己紹介の時間は取れませんでした。

交流会参加者の声
・貴重な学びのひととき、大満足でした。
・栽培について詳しくお話いただき、理解が深まったように思います。
・他県のいちご農家さんのお話を聞く機会はなかなかないので、良い機会を与えて頂きました。次回も楽しみにしております。
・貴重な栽培の工夫を惜しみなくお話いただきありがとうございました。
・苗の時点で8割決まってくるという言葉が印象に残りました。
・優しくわかりやすい説明でとても良かったです。
など、多くの感想をいただきました。

ゲストのいちご生産者紹介
農園名:いちご畑花園
生産地:埼玉県深谷市
HP: https://www.ichigo-batake.jp/

4.まとめ
いちごは育苗期の管理が重要ですが、近年の夏の暑さにより、育苗期の病気発生リスクに悩まされたり、花芽分化が遅れたりしています。クリスマス需要に向けて夜冷処理を施す方法はあるものの、費用もかかり、無理をさせると2番花を遅らせることにもなるため、早生品種の育成、導入も重要になってきています。話題の「あまりん」を始めとした、埼玉県のいちご品種の栽培状況についてもお話を聞くことが出来ました。栽培現場の理解を深めることは重要です。いちごソムリエの皆さんにとって、貴重な学びの機会となりました。
今後もいちごソムリエ同士の交流の場が広がり、いちごに対する理解が深まるような企画を検討していきます。

ナビゲーター&レポート作成:いちごソムリエアドバイザー勝田紀久子